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研究のために以下の尺度をご利用いただく場合には、メールにてお申し付けください。
s1inagaki☆tr.kobe-ccn.ac.jp
☆を@に変換してください。

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Treatment Self-Regulation Questionnaire for Diabetics in Japanese (TSRQ-DJ)

自己決定理論では、課題遂行に見出す喜びや満足によって動機づけられること(内発的動機づけ)が、質の高い行動を生み出すと考えられています。最初は関心がない課題であっても、動機づけられることで自分のとっての意味を見出し、自分ごととして取り組むようになると考えられています。

糖尿病患者さんの場合、医師等から指導を受けることによって「やらされている」状態を経る人も多いと考えられますが、
医師や看護師、管理栄養士、同一疾患の患者との関わりを通して、自分ごととして捉える(内発的な動機づけとして) ことができるようになることで、食事、運動、薬物管理に積極的・継続的に 取り組めるようになると考えられています。

この尺度(TSRQ-DJ)は、個人の糖尿病患者の療養行動(食事・運動・薬管理)の動機が、どの程度内発的に動機づけられているかを評価するものです。
尺度は、2因子14項目構成です。下位尺度はAutonoumous Motivation(自律的動機)、Controlled Motivation(統制的動機)です。

Autonomous Motivation(自律的動機)の項目例
「定期的に運動し、食事を管理することを、自分自身がしたいと思っているから」
Controlled Motivation(統制的動機)の項目例
「医者や看護師から、そうするように言われたから」

Autonomous Motivation(自律的動機)・Controlled Motivation(統制的動機) それぞれ7問の平均値を算出することにより、
個人の患者が、自律的動機と統制的動機のどちらの傾向が強いかを評価します。


尺度はこちらからダウンロードできます。
普段の臨床場面でのご利用の場合には、連絡は必須ではありませんが、研究の利用の場合には、メールにてご連絡ください。
尺度のダウンロード
尺度の使用説明書のダウンロード


TSRQ-DJは以下の場面でご活用いただけると考えております。
① 療養支援の前後の評価 : 療養支援の効果判定
② 個々の糖尿病患者の療養行動の動機が、どの程度自律的かを評価 :患者心理の指標
   (日本の全国平均:Autonomous Motivation:4.88±1.42 , Controlled Motivation : 3.28±1.29)
③ 療養行動やHbA1cと動機づけの関連の解明に資する研究 

その他にも、ご自由にご利用いただければと思います。お気軽にご相談ください。

尺度開発に関する内容は以下の論文をご確認ください。
J-Stage論文へのリンク

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Japanese version of The Summary of Diabetes Self-Care Activities Measure(SDSCA) revised

The Summary of Diabetes Self-Care Activities Measure(SDSCA)は、糖尿病患者のセルフケア行動を測定できる評価尺度として、世界中の糖尿病に関する研究において、最も活用されている尺度の一つです。
SDSCA(原版)は一般的な食事、糖尿病に特化した食事、身体活動、血糖値検査、フットケア、喫煙の下位尺度から構成されます。
SDSCAの最大の特徴は、糖尿病のセルフケア行動の頻度(実測値)を評価することです。

SDSCAはMapi Research Trust’s ePROVIDEにてダウンロードが可能です。
尺度の利用には、申請が必要であり、以下のURLにて申請をしてください(日本語版を使用するときにも申請が必要)。
Mapi Research Trust’s ePROVIDE

<利用方法>
工事中

<尺度の利用料金>
普段の診療の指標として活用する場合、自費で行う研究で使用する場合には無料です
公費で行う研究では、利用料金が発生です。
詳しくは、ePROVIDEを参照してください。


日本語版は2006年に出版されております。
私たちの研究室では、一般的な食事、糖尿病に特化した食事、身体活動、フットケア、薬の服用の5つの下位尺度で構成したJ-SDSCArを活用しました。
なお、当研究室で使用したJ-SDSCArはサイト上に登録する手続き中です。
利用を希望する方は、お気軽にご相談ください。